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音楽系です。大学生です。

【今日のアルバム】King Gnu - 『CEREMONY』(2020)

オリコン1位とりそう。

 

 

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2020年になってもKing Gnuの勢いは止まらないどころか加速していってる気がするこの頃。

 

2019年が終わったと思ったらまたアルバム出したりして、仕事が早いね。

 

前作から1年という間隔でのリリースだけど、洋楽のリリース間隔になれてるとめっちゃ早く感じるわ。なに、毎年1月はKing Gnuの時期にしたいの?

 

今回のアルバムタイトルは「CEREMONY」。前作が「Sympa」だったけど色々とつながりがあるらしい。それについてはあんま興味ない。

 

で、さっそく今作の感想だけど、一言で表すなら「俗」って感じかな。

 

衝撃的だった前作『Sympa』と比べると、インタールードを用いた構成とか30分強の収録時間は変わっていないんだけど、一つ一つの楽曲の印象は変わってきた。

 

聴きやすさという点では今までの作品と比べて癖の無い曲が多いだろう。

 

実際、タイアップ曲がインスト曲を除いた9曲中7曲がタイアップ付きで、その他の2曲の内、1曲は家入レオに提供したもののセルフカバーという具合だ。

 

日本の音楽界の悪いところってこれだよね。シングル文化なのはまだいいとして、タイアップありきなところがね、ちょっと。

 

あの大ヒット曲の『白日』なんか浮きまくってるし、アルバムでは。

 


King Gnu - 白日

 

正直、このアルバムで何を表現したかったのかが見えない。「この1年に出来た良質な曲たちを集めました」、そんな風に自分は思ってしまう。

 

そんな中で、存在感を示している曲が実質的なラストナンバーである『壇上』だ。

 

King Gnuのリーダーであるギターの常田 大希によるバラードナンバーで5分40秒というアルバムの中でも屈指の大曲だ。

 

この曲があるからこそ、なんとかアルバムとしての体を保つことが出来ていると思う。

 

実際『CEREMONY』のウィキペディアのページを見てみると、『壇上』はアルバムの流れを考えて、急遽作成されたと書かれている。これは大ファインプレーだったわ。

 

楽曲自体は良曲が多いと思うし、曲単位では捨て曲なんて無いとは思うんだけど、統一感が無さ過ぎてアルバムとして何を表現したかったのか。

 

個人的にはKing Gnuが曲のクオリティとアルバムとしてのクオリティをどのように両立させるのかが気になっていたから、そういう意味では少し残念。

 

けど、今作からは問答無用ともいうべきパワーは果てしなく伝わってくるし、今のKing Gnuのクリエイティビティは今までで最高潮に達しているのであろう。King Gnuの「今」を表現するアルバムだったとしたらこれはこれでアリかな?

 

「CEREMONY」というタイトルや、King Gnuは5枚のアルバムを作って終わり説なんかを見ていると、意図が色々ある作品なのかもしれない・・・。

 

アルバムとしては期待してたほどじゃなかったけど、King Gnuが目指す「ポップス」の表面的なところは到達できたんじゃないかなって思います。