【今日のアルバム】(Sandy) Alex G - 『House of Sugar』(2019)
ただただ美しいアルバム
ようやく中間試験が終わったぜ。結果は聞かないでくれよな!
イギリスの福祉の歴史を論述する試験はちょっと面白かったけど。
サッチャー政権の問題だったからオアシスとかの労働者階級のバンドたちに思いをはせて書いたわ。
頼む、伝わってくれ俺のUKロックへの愛情よ。一回も授業出てなかったけど。
で、ストレスから解放されて色々聴いてたんだけどその中でそういやまだブログで紹介してなかったなってアルバムがあって急遽題材を変更したんですよ。
本当はベックかコールドプレイのこと書きたかったけどまあ後ででいいや。
で、今回書く(Sandy) Alex Gについてだけど、まあ先ずこれを読む人のほとんどが思うのが誰?ってことよな。
うん、俺もよく知らん。
多分アメリカの方のシンガソングライターだと思う発音的に。
英語のWikipedia読むのめんどいけど調べてきますわ。
ふむふむ、アメリカはペンシルバニア出身の1993年生まれのインディーロックのシンガーソングライターということですね。今はフィラデルフィアで活動してんのかな。
Associated Actsのとこにフランク・オーシャンってあるからそれで知ってる人はいるのかな。
見た目はこんな感じ。
おお、なんかインディー感半端ねえ。
それでアルバムの方に話は移るとしてそんなインディーな彼が9月に出した多分6枚目になるアルバムが『House of Sugar』だ。
ちょっとタイトルがよくわからんけどお菓子の家ってこと?
まあいいや。
いや、良くはないのでちゃんと調べたけどよくわからん。Sugarって男性が女性を呼ぶ際にも使われるんだふーん。
9月の中旬の週末だったと思うけどなぜかTwitterでこのアルバムの話で盛り上がっていたのをよく覚えている。
名前見て誰だよって思ったけどそんな長くは無いしラップのアルバムでもないから試しに聴いてみるかって思って聴いたけどさ
ちょっとこんなブログ書いてて申し訳ないけど、言葉でとても言い表せられないほどの衝撃だったんよ。
なんて言えばいいんだこれ、ほんとに分からん。
無理にこれを聴いたときに近い体験を挙げるとすれば自分の中では大学受験に受かったときみたいな自分の中だけですごい嬉しいことがあったときとかかな。
そういう夢みたいなことが起こった時みたいな地に足がついてない感じだ。
自分の中で経験したことの無いような感じだからこれをどう咀嚼したらいいか分からんかった。
正直、ガチな音楽好きが勧めるアルバムって大抵よくわからんやん?
ただの雑音やんけこれってのを何回聴いたことやら。
頼むから殺さないでくださいノイズ・ミュージック好きの皆さん。
ノイズだけじゃなくてマスロックとかインダストリアルミュージックとかガチで好きな人の気持ちがマジで解らん。ナイン・インチ・ネイルズがギリ限界。
でさ、今回のAlex Gもそんなガチな音楽好きが勧めてるからさ、俺には多分解んねえんだろうなあって思ったし、Spotifyの今月のリスナーの数が髭男の3分の1で少ないし諦めかけながら聴いたからこれがめちゃくちゃ良かったから音楽を聴くのがやめられんね。
このアルバムの何が良いっていうのは色々あるんだけど個人的に一番良いと思うのはとりあえずキャッチーでポップでメロディアスってことかな。
とにかく解かりやすい、これに尽きる。
もちろん解かりやすさが全てでは無いんだけど3回か聴いて好きだと思えなかったら多分一生聴かんかもしれんからね。そこまで我慢強い人じゃないので。
で、解かりやすいんだけど音自体はサイケデリックで緻密なんだよね。
このギャップよ!そこまでサイケが好きではない俺だけどこれにはハマったわ。
サイケの夢幻な感じと心地よいメロディがここではないどこかへ連れってってくれる。
このアルバムの序盤のハイライトは2~4曲目の『Hope』、『Southern Sky』、『Gretel』だ。
(Sandy) Alex G - Hope (Official Video)
(Sandy) Alex G - Southern Sky (Official Video)
(Sandy) Alex G - Gretel (Official Video)
映像は相変わらずわけわからんが曲はただただ美しい。
歌詞はちょっと意味が読み取りづらいというか不穏な雰囲気はすごい感じる。
『Hope』の歌詞はちょっと面白かったね。
素晴らしいなあ、どうやったらこんな曲が作れるんだろうか。
特に4曲目の『Gretel』はどこの批評を見てもとても評価が高い。
俺は『Southern Sky』の2番に入るところの「You and me~」ってところで軽く昇天するね。
この後からは少し本格的にサイケデリックになっていく。
けれどさっきの3曲を聴いて心をつかまれた君なら大丈夫なはず。心地よい感覚に身を任せれば楽しめるはず(知らんけど)。
後半で盛り上がるポイントは11曲目の『Cow』だ。
いいねえ、こんなの聴いてたら中間試験の結果とかどうでもいいわ。
特に1分35秒くらいの「Yes, I believe~」のとこな。温泉につかってるような気分。
サビの歌詞は意味わからんな。なんやねん「君は大きな年老いた牛」て。
とか多幸感に浸ってたら次の『Crime』のあまりの生々しさに現実に戻される。
お願いですから、単位だけは下さい。
最後はライブ音源である『SugarHouse』でこのわずか35分強の短い夢物語は終わってしまう。
本当に素晴らしい作品。前より一層音楽が好きになること間違いなし。
だけどさあ、一言いわせてもらうとしたら、何で人気無いの?
俺からしたらジェイムス・ブレイクの方がよっぽど解りづらいって。
んー。正直、自分の感覚と世間の人気がここまで合わなかったのは初めてかもしんない。
でも、まだそこまで人気が出てないってのは逆にチャンスにもなる。
それで、まあ、いつものお願いなんですが。
日本のプロモーターの皆様。お願いですから来日公演やってください泣。
せっかく東京来たのに全然ライブ行けてなくて困っとるんですわ。
出来れば月曜日か金曜日で。
アーケイド・ファイアのRichard Reed Parryのソロ公演だって火曜日じゃなきゃ見に行けたのに・・・。
Mitskiとかも単独見たかった・・・
なんでサマソニ来てくれなかったの・・・
フジロックは試験期間中だから駄目だって言ったじゃん・・・
とりあえず都合が悪い日以外、いや都合が悪くとも必ず見に行きますので来日公演の検討是非ともお願いします。
(Sandy) Alex G - House of Sugar [Full Album w/ Lyrics