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音楽系です。大学生です。

【今日のアルバム】Foster The People - 『Torches』(2011)

 

 2010年代の始まり始まり。

 

 

トーチズ

トーチズ

 

 

 

 

おはこんばんちわ。

 

2010年代も終わりに近づいておりますが、どのように皆様お過ごしでしょうか。

 

そろそろ音楽メディアが年間ベストと共に出しそうな2010年代アルバムランキングなんかを楽しみに待っている今日この頃の僕ですが、2010年代ってどんな時代だったかとふと思うわけです。

 

2010年代のロックというのは不作は不作。

 

ロックを日々主食としている僕たちにとっては餓死寸前ともいえる飢饉の時代。

 

しかし、そんなロック逆風の中でも一瞬の夢を見させてくれたバンドは少なからずいました。

 

今回は2010年代のインディーロックで初めにその存在感をアメリカで示したバンドのFoster The Peopleの1stアルバムに迫っていきます。

 

2010年にはBon IverやThe xxなど期待のバンドは出てきていたけど、やはりチャートでの躍進といえばFoster The Peopleが記憶に残るところじゃないかな。

 

Foster The Peopleというバンドは正しくはインディーポップに分類されるかもしれないけどロックでいいよね別に。ロックだってポップと同義なところあるじゃん。ギターの音は聞こえるしいいでしょ、インディーロックで。

 

まず、1曲目『Helena Beat』!

 


Foster The People - Helena Beat (Official Video)

 

ヤバくない?めっちゃ良い曲でしょ、これ。

 

アルバムの最初のこの曲を聴いた瞬間、テンションぶちあがったからね。

 

キャッチャーなメロディではあるけど、インディー感はきちんとあるし、楽器の1つ1つがきちんと際立って聞こえる。ただのポップソングではないことは明らかだ。

 

確かにロックには聴こえないかもしれないけど、新時代の幕開けを感じたね。別にリアルタイムで聴いてたわけじゃないけど。

 

マジで、未だに全然飽きねえや、この曲。個人的No.1の曲だね、このアルバムでは。

 

 

2曲目!おなじみ2010年代を代表するアンセム『Pumped Up Kicks』。

 


Foster The People - Pumped up Kicks (Official Music Video)

 

なんとこの曲、アメリカ、ビルボードのシングルチャートで3位に入るほどの大ヒットを放ったのだ。

 

シングルで3位だぞ。やべえよ。マジですげえよ、Foster The People!

 

YouTubeの再生回数も5.7億とかなり凄い。2010年代では他にアークティック・モンキーズの『Do I Wanna Know?』とかいう再生回数お化けがいるけど。

 

いまやアルバムチャートですら1週目にトップ10に入るのが精いっぱいのロック界。

 

2010年代にもシングルチャートで何週にも渡ってロングヒットを続け、最高位3位にまで上り詰めた曲があったなんて。

 

今振り返ると本当に貴重なヒット。

 

ただ、この曲がヒットしすぎたおかげでFoster The Peopleは1発屋とみられる時があるのがあれだけど

 

歌詞のテーマのせいでアメリカで銃乱射事件が起こるたび自粛したりしてるのはかわいそう。

 

 

一気に飛んで7曲目、『Houdini』

 


Foster The People - Houdini (Video)

 

あ~ヤバいわ。今までの3曲だけで初めて聴いたときの興奮が蘇る。

 

毎度おなじみの謎の設定のPV。

 

う~ん。意外と深いメッセージが込められているのかも。

 

一応インディーポップバンドってことでデビューしたFoster The Peopleだけど音楽業界から結構後押しは受けてたっぽいのよね。

 

もちろん実力はあるバンドだけどね。

 

2ndアルバム以降であまりヒットを出せていないのはこの後押しがなくなったっていう点も大きそう。

 

一応、2ndアルバムの『Supermodel』は初週3位だったんだけどね。

 

この後からイマジン・ドラゴンズみたいなバンドの方にアメリカのロックは力を入れていくからね。

 

で、この『Houdini』だけどサビをめちゃくちゃに焦らして最後に爆発。

 

サビはこの一回だけってのがなかなか中毒性あるよね。

 

歌詞が結構分かりにくいバンドではあるけどこの曲もポジティブになったりネガティブになったりいったいどっちなんだいって曲だ。

 

ボーカルのマーク・フォスターの心情をそのままダイレクトに表していそう。

 

結構緊張してるときあるもんボーカル。『Pumped Up Kicks』を音楽番組で演奏してたとき目が結構泳いでたしな。

 

 

正直、上記の3曲以外にも『Waste』や『I Would Anything for You』とか良質なポップソングはあるもののアルバム全体としては2010年代を代表する名盤とは言えないかもしれないが、インディーミュージックの2010年代を代表するヒット作としては一聴の価値あるアルバムだと思う。

 

頼むから復活してほしいなあFoster The People。新曲はあんまりハマらなかったけど。

 

 

↓ マーク・フォスターの緊張してる感がうかがえる『Pumped Up Kicks』。

      こっちの方がハードな感じで好き。

 

 


Foster the People - Pumped Up Kicks on Craig Ferguson 2011.07.15