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【アルバムレビュー】andymori - 「ファンファーレと熱狂」(2010)

なぜ今日、andymoriのアルバムについて書こうと思ったか。

 

 

 

それは単純に明日、andymori小山田壮平のライブに行くからなのだが。

 

小山田壮平がバンド活動を再開したこのタイミングでandymoriのこの名盤を振り返っていきたいと思う。

 

 

 

1曲目 「1984

 

1984年というと、洋楽ポップス界では結構重要な年といわれている。

 

マイケル・ジャクソンやなんかが活躍していた時代だけどそこらへんにはあまり明るくないので割愛。

 

他に1984年というとジョージ・オーウェルディストピア小説の「1984」なんかが思い浮かぶ。

 

ただ、この曲の1984というのは小山田の生まれ年であり、それ以外にたいして意味は無いのかもしれない。

 

音と歌詞がうまくマッチしており、夕焼けの情景を簡単に思い浮かべることが出来る。

 

全てを包み込まれるような安心感とちょっぴり切ないノスタルジーが僕を襲う。

 

2010年代の幕を開いた名曲と評されることがあるが、まさにその通りだと思う。

 


andymori- 1984

 

 

 

2曲目 「CITY LIGHTS」

 

andymoriらしい元気なパンク・ナンバー。

 

それなのに「寂しい」や「どこにも行けないけれど」だったり「すぐにいなくなるくせに」など孤独を思い浮かばせるワードが飛び出てくるのが胸に刺さる。

 

どこにも行くあてはないけれど、都会でもがき苦しんでいる自分をどこかで投影してしまう。

 

 

 

3曲目 「ずっとグルーピー

 

ここまでの勢いを落とさないように息を継がせぬように始まっていく。

 

わずか2分弱の短い曲ではあるが、途中の間奏もそうだが密度の濃い曲であり、なかなかいい曲だ。

 

ポリネシアでスコールに打たれる兄弟というところで心にくるのは、小山田壮平という人物性もあるだろう。

 

 

 

4曲目 「僕がハクビシンだったら」

 

またまた1分半の短い楽曲。これこそandymoriというナンバー。

 

The Libertinesと比較されることも多いが、一番似ていると思うのは個人的には音楽性なんかでは無く、その一歩間違えれば破滅してしまうような危うさとそこから出てくる魅力だと思う。

 

小山田壮平の書く詩からは人生の悲哀が読み取れてくる。

 

 

 

5曲目 「16」

 

このアルバムで一番好きな曲だ。

 

ここまでものすごいスピードで来たが、それまでとは対照的なバラードだ。

 

美しいメロディと誰もが共感できる世界観。

 

この世界で僕たちが日々感じている形の無い閉塞感とそこにわずかに存在している安らぎをここまで言葉で、音で表現できているのはなんと素晴らしいことか。

 


「16」~andymori ライブハウスツアー"FUN!FUN!FUN!"ファイナル @ LIQUIDROOM~

 

 

 

6曲目 「ビューティフルセレブレティー

 

ゆったりした曲調の曲。

 

歌詞の意味は不透明。しかし、小山田壮平という人物が情緒的に訴えかけてくる。

 

そんな気がする不思議な曲である。

 

 

 

7曲目 「Transit in Thailand」

 

また4曲目までの展開に戻り、短い曲だ。

 

僕も小学生のころタイに行ったことがあるが、その時の気持ちが蘇ってくるような曲だ。

 

 

 

8曲目 「クレイジークレイマー」

 

クレイジークライマーというゲームがあるがそれとは無関係なのだろうか。

 

andymoriというバンドの一瞬のきらめきを感じる曲である。

 

サビのメロディが心地よいお気に入りの曲である。

 

 

 

9曲目 「ナツメグ

 

とても短い曲である。これまでの曲とは比較にならない短さはなんと30秒足らず。

 

このアルバムではよく人身事故を歌詞に入ってるよね。

 

この30秒に色々な感情が交錯する。

 


andymori "ナツメグ"

 

 

 

10曲目 「バグダッドのボディーカウント」

 

アメリカやらバグダッドやら渋谷やら色々な地名が登場する。

 

いい曲だ。

 

それ以外の感情が中々出てこないが、このアルバムが持つ快楽主義のような爆発性を上手く表してくれる。

 

 

 

11曲目 「オレンジトレイン」

 

もう小山田も演奏の仕方を忘れてしまったらしいバラード。

 

筑豊本線といってるからには小山田の生まれの福岡の路線か。

 

このアルバムの中では最長となる4分51秒だが、通しで聴くとそこまで長くは感じない。

 

 

 

12曲目 「SAWASDEECLAP YOUR HANDS」

 

行先なんかわからないけれど、

何処にたどり着くかわからないけど、

SAWASDEECLAP YOUR HANDSという不思議な言葉の意味も分からないけれど、

とりあえず僕たちは踊り狂って、前に進むしかないんだという気持ちになる。

 

そんな曲である。

 

 

 

13曲目 「グロリアス軽トラ」

 

所沢の空の下というのは小山田の母校である早稲田大学所沢キャンパスのことか。

 

短い曲ではあるが、曲調はゆったりしていて良い曲だ。

 

アルバムのラストナンバーであるが、この前の小山田壮平バンドの仙台公演を見に行った時にはこの曲がオープニングナンバーを飾った。

 

長い間止まっていたandymoriの記憶が動き始めたようだった。

 


andymori "グロリアス軽トラ"

 

 

 

 

 

 

 

このアルバムが名盤と呼ばれる所以はそのクオリティだけでは無く、andymoriというバンド、小山田壮平という人間を表現しきっているからだと思う。

 

否応無く伝わり、狂気にも感じる歌詞と歌声。

 

資本主義社会なんかには目もくれず、「今」を体中に感じる生命力。

 

快楽主義ともとれるようなその一瞬のきらめきと破滅性。

 

いかにも攻撃的な後藤のドラムと、それに合わせ言葉を繰り出していく小山田の声、

そしてそれらを必死に支える寛のベース。

 

たった36分の世界にその時のandymoriの全てを出し切っている。

 

そこに僕は邦楽ではあまり感じたことのない魅力を感じた。

 

まさにThe Libertinesの1stアルバムを初めて聴いたときのように。

 

 

 

ファンファーレと熱狂

ファンファーレと熱狂

 

 

 

 

 


andymori "CITY LIGHTS"